ボイスロイド実況メイカソン

ツイッターの長文はダサい上に意図が伝わらないので、ブログにつらつらと書こうと思います。

さて、本日が参加締め切りの第二回ボイスロイド実況メイカソン、知り合いのヌヰくんが主催というのもありますが、実は前回から参加したくて堪らなかったイベントだった(前回は日程が合わず泣く泣く見送り)ので、今回はかなり余裕を持って参加できて大変嬉しく思っています。

で、なんでこんな記事を書いているかというと、どんな参加者がいるのかな〜ってな感じでツイッター検索をかけていると、なんだか妙に苦言を呈されたり、的外れな文句を言われたりしているのをよく見かけるので、元ネタのハッカソンというイベントを解説しつつ、参加希望の促進(動画サイドが足りないらしいので)になればなあ〜と思います。

 

・メイカソンの元ネタ、ハッカソンについて

変な文句を言われてしまっている原因として、メイカソンの元ネタとなっているハッカソン、これの知名度が一般的に高くないというのが挙げられると思うので、ここから話していきたいと思います。

ハッカソン(hack-a-thon)というのは、hackとmarathonを絡めた造語で、元はIT(とりわけソフトウェア開発)に関するイベントのジャンルとして2000年頃登場しました。これはどういうイベントかというと、プログラマーやUIデザイナー、プランナーなどがチームを組んで短期間(大体1日〜2日、長くても大体1週間くらい)で、プロダクトを作り上げるというもので、最後には完成品をプレゼン、優秀なプロダクトを作り上げたチームには賞があったりします。

通常、製品開発に2ー3ヶ月くらいは最低かけるので、かなり過酷なイベントであることがわかりますね。

※最近は、製品ではなく、製品アイデアまでをチームで作りプレゼンするアイデアソンというのもあります。

 

ハッカソンの良いところ

じゃあ、なんで世の中のエンジニアやデザイナーの人は、仕事のお休みとか、いわゆるオフの時間を使ってそんな過酷なイベントに出るのか、何が魅力なのか。

まず1つ大きな理由として、普段自分の仕事では触れることができない技術に触れることができる、というものが挙げられます。大体のハッカソンイベントには企業スポンサーが付くので、そのスポンサーが提供する技術に触れることができるほか、協業するチームメイトからも色々な刺激が受けられるためです。因みにゲーム製作にフォーカスしているハッカソンイベント、GlobalGameJamではAITalkが協賛していて、琴葉姉妹のAPIが素材として提供されていましたね。

そしてもう1つが、普段自分がやらないような作業、製作フローに関われるというもので、大体の開発者は全体の一部しか触れないのに対し、ハッカソンではアイデア出しからプロダクトのローンチまで全部まとめて体感できるので新鮮!というものです。(この辺は実際にエンジニアやデザイナーの人じゃないとあんまり実感湧かない話かもしれませんが…。)

 

ハッカソンを踏まえてのメイカソン

そしてメイカソンです。

ボイスロイド実況メイカソンは、ハッカソンをかなーりカジュアルに緩くした実況動画のイベントです。期間もめっちゃ長いですし、動画が組めるか絵が描ければ参加できるというところもかなり敷居が低いと思います。(イラストは敷居高いだろ!みたいな話もありますが、印刷に耐えうるような繊細かつ美麗なイラストのようなタイプのものは実況動画の素材には求められないので、誰かに提供するイラストという意味では、かなり入門的な位置付けになると思います)

本来ハッカソンでは、アイスブレイク(打ち解ける懇親会的なやつ)とチームビルディング(開発をするために必要な技術を持ってる人をその場で探してチームを組む)という工程を含むことが多く、ここで結構コミュ力を求められますが、求められる技術がシンプルなメイカソンはシャッフルでチームが作られるので、「2人組み組んでー!」にトラウマがあるような僕みたいな人でも安心して参加できます。神です。

 

・メイカソンを楽しむポイント

メイカソンの醍醐味は、色々あると思いますが、まず一つはハッカソンでも触れた自分の知らない製作フローに触れられることです。

実況動画作りは、おそらく大体の人は独学で手探り手探りやってると思います、チームで一本の動画を製作していく中で、色々な編集方法、素材の作り方に触れられるのはかなり身になると思いますし、今後の創作に役立つのではないでしょうか。

動画担当だから素材は一切作らん!とか、イラスト担当だから動画は知らん!みたいなのは楽しいポイントを逃すことになるので、ぜひお互いで歩み寄ってやったことないことを色々とやってみるのが良いと思います(別に動画がメチャクチャになって収拾つかなくなったとしても、死ぬわけじゃないですし…)

そしてもう1つ大きな点として、人脈が作れるというところ。シャッフルなので、誰と組むことになるかはわかりませんが、むしろそこがポイント、動画をただ作ってるだけでは絶対に話すことがなかった人たち(特に動画担当↔︎イラスト担当間ですね!)と、共同で何かが作れるというのは、イベントでも無いとまず体験できないことだと思います。僕はオフイベなどにもたくさん顔を出しているので結構今更感がありますが、まだあまりボイロ実況というジャンルに知り合いが少ない人にこそ、大きなメリットになると思います。

 

・メイカソンに向いてる人、向いてない人

とにかく、元ネタが元ネタなので、ある程度は製作中に大なり小なりトラブルが起こるかと思います。ただそれは、製作物の最終目標が”実況動画”であるという性質上、知恵や、アイデアでいくらでも切り抜けられるものです。(言い方は悪いですが、実況動画製作には特別な技術はあまり必要ないですから)

ですので、もし参加にあたって、楽しいアイデアや、やってみたい動画のイメージがあるのであれば、自分はあんまり出来ないからとか、迷惑をかけたら嫌だとか、そういう技術的なことは気にせずイベントに飛び込むべきです。あなたの熱意はチームを動かし、足りない技術はメンバーの知恵とアイデアが補うと思います。

 逆に言うと、知り合いのみと組んでならやりたいとか、出来ない人と組まされたら嫌だとかまとまらなそうだとか、そういう人には向いてないと言うか、なんの意味もないイベントです。前者はそれこそ今すぐ知り合いを誘って合作でも作れば良いわけですし、後者は単純に共同作業に向いていませんからね。

 

・最後に

色々と偉そうに語りましたが、前回は参加者から話を聞いたり、表彰式を見ただけなので今回が初参加です。

ボイスロイド実況というジャンルの楽しい名物イベントになれば最高だな〜と思っているので、この文章を読んでなるほど、やってみるか!と思った方はぜひ応募してみてください。しましょう。するよね?

 

参加用のコミュニティはこちら

http://com.nicovideo.jp/community/co3176126